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第22回 通常総会を開催しました(2022.05.25)

2022年度のマイシアター高松 第22回の通常総会を開催いたしました。

出席者、書面表決提出数、委任状提出数の合計が過半数を超え、無事に総会が成立し、議案につきましてもすべて可決されましたことを報告いたします。

また今年度は役員改選があり、本日の理事会で理事長が変わりましたのでお知らせいたします。


新理事長の挨拶

 この度、理事長に就任することになりました植原です。

 マイシアター高松が法人として設立される前、子ども劇場として人形劇や音楽、舞台鑑賞を通して子どもたちが感性豊かに成長をすることを願い活動を始めてから50年。今もその想いを理念に掲げてマイシアター高松はNPO法人として活動を続けています。本年度から理事長を引き受けるにあたり、マイシアターが積み重ねてきた想いと歴史の重みに身が引き締まる思いです。


 50年という月日、鑑賞や体験といった活動を続けられてきたことは偏に、会員としてマイシアター高松の活動をともに盛り上げ、支えあってくださった皆様のおかげです。マイシアターは会員の皆様同士で子どもたちの成長を見守り、仲間として助け合って活動をしてまいりました。たくさんの子どもたちがマイシアターから巣立ちました。そして、親となって戻ってきてくれている方もいらっしゃいます。親から子へ、子から孫へ、まさに想いを引き継ぎながらの活動が続いてきているのだと実感します。そういった場所が会員の皆様のお力で続いていることに感謝いたします。


 わたし自身がマイシアターと関わるようになって10年が経ちました。今年10歳になる娘がまだ1歳になる前に長男と3人で会員となり、気づけば次男が産まれ、親子そろって舞台鑑賞も体験活動も楽しんできました。10年が経つ中でマイシアターの中に、子どもたちには子どもたちの仲間が、わたしにはわたしの仲間ができ、わたしたち親子にとってマイシアターが居場所として無くてはならないフィールドとなって存在しています。


 親子での舞台鑑賞や、様々な体験活動への参加を続けていく中で、子どもたちから聞く想いや感想も少しずつ変化してきました。ただ「楽しかった」というだけだった言葉が、「〇〇が△△で…」「あの時のあれがね!」と子どもたちそれぞれの感性で感じたものを聞かせてくれるようになり、最初はわたしだけだった相手が、周りにいてくれる大人のスタッフに、一緒に参加しているお友達に、想いを伝えるようになってきました。学校とは違う場所での関わりが子どもたちにどのような影響を与えているか、それが分かるのはおそらくもっと未来です。ただ、マイシアターに行こうよ、一緒に行くよ、あの人がいるんだよね、楽しみ!という親子の会話がここ何年も変わらず続いているということは、マイシアターという場所がわたしたちにとって心地よい場所であることは間違いない事実なのだと実感しています。


 コロナ禍の2年間を経て、withコロナとして世の中が動き始めました。オンラインシステムが急速に発達し、ユーチューバーが増え、TikTok、Instagramで動画を配信することが誰でもできる時代になりました。

 また、女性の働き方も大きく変化し、子育てをしながら共働きをする世帯は大変多くなりました。子どもたちと土日の休みを家族で過ごしたい、また、家族で過ごすことができる休みの日を大事にしたい、という声も聞きます。

 そんな中で、わたしたちが「なまの舞台」「なまの体験」にこだわる意味を今一度発信していきたいと考えています。


 肌で感じ、直接目にし、その場の空気に触れる。そのすべてを一度に感じることで「本物」を体感してもらいたい。家で、小さな画面を通しておやつを食べながら観る世界とはまた違う経験を子どもたちにさせてあげたい。


 この想いはマイシアターが設立された時の想いと重なります。先にも述べましたがこの想いの軸は大事にしながら、マイシアターらしく、それでいて今の時代に合った活動へシフトチェンジしていく時期に来ています。

 家族と、仲間と、「本物」に触れながら楽しい時間を過ごしていきたい。その時間が豊かな感性を子どもたちに育ませ、子どもたちの成長に大人もまた、育ち合える機会となります。


 理事長に就任するにあたり、マイシアターらしさを大事にしながら、子どもたちだけではなく大人もまた、心から楽しんで笑顔でいられる活動を続けていくことができるよう、日々邁進してまいります。

 会員の皆様と一緒に活動できること、ともに次の50年に向かって一歩を踏み出せることに感謝をしつつ就任のご挨拶とさせていただきます。


植原 さや香

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